“お財布手帳”は生活をスマートに、快適にしてくれる

2024年1月10日に発売になったばかりのシンブライドルジッパーシステム手帳(ミニ6とM5)は、早くも多くの方々からご注文いただいております。ありがとうございます。

手帳はヒトの記憶を確実に補助してくれる道具。だから忘れてはいけないことが出てきたら(または、どうしようもなく何かを書きたくなったら)、どこでもすぐに取り出して、サッと書き込める使いやすさが大切。しかし、今回の最新モデルにはジッパーが付いています。手帳を開く前にジッパーを引くという動作が必要となります。

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真鍮色に輝く古風なジッパーを使っているので、全体的な佇まいはクラシックで、そしてかわいい。でも、この見栄えだけを優先してジッパー式にしたのではありません。ジッパーシステム手帳の元祖は、2017年に登場しました。当時はM5システム手帳の機能を軸に、手帳に合わせて携帯したい大切なペンやカードを収納するためのペンホルダーやカード段を豊富に取り入れていました。また上位モデルは、表も内側もフルでシェルコードバンを使うなど、メーカーであるGANZOの記念限定モデルとしての付加価値もふんだんに取り入れていました。

その後、パンデミックなどを経て世の中の動きは大きく変化し、同時にシステム手帳に求められることや、使い手としての私たちの意識も大きく変化しています。お買い物や支払い、電車で移動する時など日常の行為がスマホやICカードなどに集約されるようになりました。現金は最小限しか持ち歩かないので、お財布の小型化も大きなトレンドとなっています。そして、手書きを大切にしたいわれわれ筆欲人類にとっては、どんなに時代が変わろうとも手帳は日常の必須アイテムです。

今回のジッパーシステム手帳は、シンプル設計にすることで内側の体積を大きくし、システム手帳にお財布や大切なカード、身分証明をまとめて整理・収納できるようにしました。リフィルの組み合わせを変えてユーザーの好きな仕様に組み上げることができる、より実用的なモデルに仕上がっています。

GANZO伝統の素材と技で丁寧に作り込まれています。細部にも美が宿っています。手書きする機会が減っている現代において、システム手帳の大切な役割は持ち主の気分を上げて、書く心持ちを盛り上げてくれること。そしてジッパーシステム手帳は、お財布手帳として大切なものを落下させずにしっかり守ってくれます。手書きしてしっかり残したい記録(個人情報やパスワードなど)も安心して書き込んで、リフィルも確実に包み込んで保管しておけます。

リング径は、ミニ6、M5とも11mmで、適度な量のリフィルを綴じることができます。まずはM5をお財布手帳としてフル活用してみました。いつも身近に使っているお財布と必ず持ち歩いているM5の中味をジッパーシステム手帳M5にまとめてみることにしました。

収納するものを机に広げて分類すると、主に以下のようになりました。
・クレジットカード(数枚)
・キャッシュカード(数枚)
・交通系カード
・クルマの免許、身分証など(約5枚)
・レシート、領収書類(日々増え続ける)
・最小限の現金
・ポイントカード類(約5枚)
・M5のシステム手帳リフィル
・ペン(シャープペンシル)

これらをジッパーシステム手帳M5に収納していったら、次のような状態となりました。

■見開きの左にあるカード段

クレジットカードの中で最も頻繁に使う1枚を収納。出し入れしやすく、目に入りやすく、かつジッパーで保護できる場所。※このカード段のさらに下層部にも大型ポケットがありますが、ここは予備スペースとして未使用。

■リフィル「ファスナーポケット」

開いてすぐの最初のページには、透明なファスナーポケットに最小限の現金を入れておきます。年明けの初詣ではお賽銭の硬貨を入れる時にさっそく活躍してくれました。

■ペンホルダー

アシュフォードのストレッチペンホルダーは、開いてすぐの場所に配置をするとクリップの収まりがとてもよい。この常道にしたがってここに配置。大切なペンもジッパー式だとしっかり保護してくれて落下させる心配もほぼゼロです。またペンの収納を急いでいるときは、とりあえず上だけジッパーを開けてペンを中に放り込むこともできます。

■カード類 1軍

クルマの免許証、マイナンバー、健康保険証など身分証明となるカードを最初に配置。リフィルは一般的なクリアポケットを使っています。出し入れが頻繁なカードがある場合は、アシュフォードの「ファイルケース」がおすすめ。ファイル自体に適度な厚みがあり、開閉もスムーズなので出し入れが簡単です。

■カード類 2軍

カード群の後半には出し入れの頻度が低い銀行キャッシュカードやポイントカードなどをクリアポケットに入れて保管しています。

■システム手帳 カレンダー+ダイアリー

詳細な予定や、仕事グループでの予定の共有はスマホで行う方が増えていると思います。これらの概要だけを簡単にシステム手帳に転記しておくことで、長期の予定を俯瞰できて便利です。今回は予定を俯瞰できる最強のリフィルとして「じゃばらんだ」を入れてみました。

■システム手帳 ノート

いつでも、どこでも書きたいことが発生したら(それがひまつぶしの落書きでも)、このノートページを開きます。

■システム手帳 メモ

M5のシステム手帳を使う場合は、アシュフォードの「カラーメモリーフ スリット入り」を綴じるようにしています。リングの開閉動作なしで、リフィルが着脱できる優れものです。目の前にいる人に用件を書いて手渡したり、TODOを箇条書きして手帳から離し机上に貼り付けるなど、多方面でかなりの機動力を発揮してくれます。

■システム手帳 データ

頻繁に見返すデータ(用紙のサイズ、郵便料金一覧など)をリフィルに貼り付けてあります。この裏には小さなフィルム付箋の束を貼り付けてあります。

■名刺入れ

とっさの時に名刺入れが鞄から見つからない時が結構あります。こんな時のバックアップとして名刺を5枚程度入れてあります。上写真はプロッターの「レザーカードケース」。本革製なので名刺交換時の見栄えもしっかり確保してくれます。

■クレジットカード

見開きの右側にあおりポケットがあります。今回は、ここにコレクトの差し込み式「カードホルダー タテ型 8枚用」を配置しました。ここにはクレジットカードの2軍を入れています。段差がある状態で収納するので、複数のカードを見やすいまま収納しておけます。

■領収書・レシート

あおりポケットに入れて、溜めています。

■(非接触式)交通カード
カバーの背面に大型ポケットを配置しています。ここには非接触式の交通カード(自分の場合はJR東日本のSUICA)を収納。改札やコンビニなどで使う時にジッパーを開ける必要がありません。新幹線に乗る時などのキップの一時保管にもこのポケットは重宝しています。

というわけで、日常で使うお財布とシステム手帳(M5)の中味を見やすく、使いやすく、すっきりと収納することができました。まるで手帳をめくるように大切なカード類を閲覧できるので、日常の行動もすっきりとスマートになりました。皆さんも、アクセサリーリフィルなどをフル活用して、自分の生活に合った使いこなしを試行錯誤してみてください。
(趣味の文具箱・趣味文CLUB統括P/清水茂樹)

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