セルビッジデニム M5強制&超速ビンテージ加工をしたらこんなになりました
「経年変化」は、上質なレザーを使ったシステム手帳を愛用するユーザーに与えられた特権的な快楽です。セルビッジデニム M5はデニムで作ったシステム手帳。このモデルはあおりポケットのレザー部以外はすべてデニム素材を使っています。デニム独特の経年変化をとことん楽しんでもらえるように選んだ素材は伝統の「セルビッジデニム」です。
このモデルで採用しているセルビッジデニムは日本の岡山県産。世界中のデニム愛好家が絶賛する伝統の製法が残っているエリアです。岡山に残る旧来のマシンで作っており、目の詰まったコシのある生地に仕上がっています。上質なデニムのシステム手帳が使い込んだジーンズのような経年変化をしたらどんな佇まいになるのでしょうか。今回はデニム好きがよく行う手法で、サンドペーパーを使って短時間でやや強引に経年変化をさせてみました(写真左)。参考情報としてご覧ください。
おなじみの「タテ落ち」に変化して明るいインディゴに変化
旧来のインディゴデニムは、タテ糸をインディゴ染料で染めており、ヨコ糸は白いまま。このシステム手帳のセルビッジデニムも同様で、日々使い続けるとタテ糸の染まっている部分が褪色したり摩擦で削れることで中の白い部分がところどころ見えてきます。白い点が連なってタテ状に見えてくるデニムの経年変化を「タテ落ち」と呼びます。本来はヴィンテージデニム特有の色落ちですが、今回は強めの摩擦を加えてタテ落ちを表現してみました。白糸の面積が増えるので色は明るめのインディゴに変化しました。
リングとコバの「アタリ」もレザーとはひと味違う佇まい
ジーンズを使い込んでいくとステッチの盛り上がった部分などから生地が押されることで凸凹が生まれます。これをアタリと言います。セルビッジデニムM5では金属リング部にわずかなアタリが生まれました。またシステム手帳の端(コバ)のアタリもタテ落ちのような白い部分が生まれて、ひと味違ったヴィンテージ感が絶妙に加わります。
コバが明るくなると、全体的に愛らしい印象がアップします。
ヴィンテージ加工した表カバーと内側ではこんなに色が変わりました。今回はサンドペーパーを使ってやや強引に変化を楽しんでみました。セルビッジデニムを愛用している皆さんは、ぜひじっくり使い込んで自分ならではのデニムを育てて楽しんでみてください。
(趣味の文具箱/趣味文CLUB統括プロデューサー 清水茂樹)